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受託開発中心のキャリアから、興味を持てる分野のプロダクトに「長期的」に関わるSREエンジニアを目指して

こんにちは、hacomono note編集部です!

月額制のリアル店舗に適した会員管理・予約・キャッシュレス決済システムを展開するhacomonoでは、2023年4月にシリーズCラウンドで総額38.5億円の資金調達を実施しました。現在では4,100店舗以上(2023年9月時点)で利用されるSaaSプロダクトとなりました。

まさに成長フェーズを駆け上がるタイミングを迎えた当社では、エンジニア採用にこれまで以上の力を注いでいます。今回の「hacomono team story」では、システムの安定稼働など運用面で活躍をするSREチームの有川をインタビューしました。

デジタルコンテンツ制作会社にてサーバーサイドのエンジニアを経験後、30代でもう一度新たなチャレンジがしたいと考えた有川。次の挑戦の場所になぜhacomonoを選んだのか、転職の決め手は何だったのか。

入社動機からSREチームの魅力に至るまで、幅広くお話を聞かせていただきました。

※本記事は、note編集部がインタビュー内容を編集してお届けします。


SREチーム EM(Engineering Manager)
有川毅志/社内ニックネーム:ありさん
2009年に新卒入社したチームラボで10年以上受託開発に従事。保守運用から新規案件のアーキテクトを担当し、さまざまな業種、規模の案件において上流工程から下流工程までのフェーズに携わる。2016年からは30名程度のサーバサイドチームのリーダーとしてマネジメントを担当。その後チームラボエンジニアリングでの採用・育成とともに、案件の横断的なサポートや開発基盤作りに関わってきた。2022年12月にhacomono入社。

ミッションへの共感、一緒に働く人たちの魅力が決め手だった

はじめまして、SREチームEMの有川です。

SRE(Site Reliability Engineering)は、信頼性の高い本番環境システムの運用と維持が主な役割ですが、hacomonoではサービスの安定稼働や運用負荷・インフラコストの削減を目的としたマルチテナント移行やAWSコスト分析、ドキュメントの整備を主に担当しています。また、7月からはSREチームのEMとしてマネージメントも兼務することになりました。

私は前職でチームラボという会社のエンジニアをしていたのですが、受託開発で色々な案件の立ち上げに取り組むよりも、自分が興味のある分野で長期的に開発・運用に携りたいと考えるようになりhacomonoに入社しました。

世の中に数ある会社の中からhacomonoを選んだのには、2つの理由があります。

1つめは私が10年ほど前にクライミングを始めたことをきっかけに、運動や食事、健康に気を遣うようになっていたことです。

クライミングを楽しむありさん。かなり本格的!

クライミングを始める前と比べて心身ともに充実した毎日を送れるようになった実感があったので、hacomonoが掲げる「ウェルネス産業を、新次元へ。」のミッションには大きな共感がありました。

そしてもう1つ、選考を通して働く人たちの技術力の高さや魅力的な人柄に触れられたことも大きな理由でした。
hacomonoで扱うスキルセットは前職で慣れ親しんでいたものと違いましたし、受託開発から事業会社のSaaSを扱うことにも不安はありましたが、hacomonoのメンバーと一緒なら頑張れそうだと思えたんです。

この2点がhacomonoへ入社しようと思った決め手となりました。

SREチームとしてのhacomonoの問題点と今後の施策

「エンジニア全員集合」合宿での様子。開発チームでは半年に1回は、全員で集まり議論する場を設けています。

SREチームは現在、下記の問題を抱えています。

  • 日々の運用業務負荷の増大

    • シングルテナント環境での障害対応

    • ENT 顧客向けの個別相談・対応

    • ドキュメントの不備

    • 定義されていない SLO / SLI

    • 乱立した AWS アカウント

    • オオカミ少年化したアラート

  • 増え続けるインフラコスト

    • 業界平均と比べても割合が高い売上原価対比

    • 安定化に向けた増強施策、新しい便利ツールに投資がしづらい

このような問題から本来のサービス安定稼働に対して施策を打ち出しづらい状況となっています。そのためSREチームは今期の目標として下記を掲げて業務を推進しています。


  • 運用 toil の撲滅

    • 定常業務、運用作業自動化

    • 監視の仕組み化、マニュアル化

    • 安定したアーキテクチャへの移行

    • リリース作業の負担軽減

    • 運用メンバーの育成

  • インフラ利用状況の見える化と制御

    • SLO/SLIの再定義とダッシュボードの作成

    • テナント別原価率の見える化

    • クラウドサービス監査・認証の整備

また、現在進行形ではありますが、サービスの安定稼働や運用負荷の低減、インフラコストに関しても従来の1/3程度への削減を見込めるマルチテナントへの移行について詳しくお伝えします。

現状のhacomonoのアーキテクチャはシングルテナント方式であるため、お客さまごとにシステム環境を提供しています。2021年の時点ではサービスの提供先も150社ほどで、インスタンス数も100程度だったんです。

それが300インスタンス、600インスタンスと増えるのに比例して障害が発生する可能性も高まっていきました。顧客と同じ数のインスタンスが存在するため、セキュリティ面では強固ではあるものの、メンテナンスコストと障害発生確率が高まってしまう状況は決して望ましいものではありません。

それを今回マルチテナントへ移行することで、障害リスクを低く抑えつつ、セキュリティ面をより向上させるための人的・資金的なリソースの余裕も少しずつ生まれる状況を作ることができるようになります。

しかし改善の余地はまだまだあると考えていますので、引き続きサービスの安定稼働、インフラコストの削減には取り組んでいく予定です。詳しくはhacomono技術ブログの記事「マルチテナントへの道 序章」で公開していますので、興味ある方はぜひご覧ください。

私個人としては、SREチームや他チームのアウトプットを向上させる環境作りに注力するほか、採用の強化やオンボーディングの整備など、効率と生産性を高めるための施策を積極的に進めたいと考えています。

SREチームの特徴は「高い専門性と多様な生き方をするメンバー」にある

SREチームは現在(2023年9月時点)30代が中心の、5人のメンバーで構成されています。経験やスキルも豊富な方が多いため、落ち着いて議論ができることが特徴です。

AWS職人やクラウドサービス監査の玄人のほか、離島からフルリモートで働くメンバーもいます。「島でヤギを飼いながら、フルリモートで働いてます」という社員インタビューの記事も面白いのでぜひ読んでみてください。

働き方も、hacomono全体が「フルリモート / フルフレックス」を導入しているほか、SREチームとしても各自が融通を利かせながら自由に働けるような仕組み・コミュニケーションを促す場などを設けています。

例えば何か聞きたいことがあればいつでもSlackで質問ができますし、メッセージのやりとりで分からない場合はhuddleに繋いで直接話しています。朝会、週次定例、月次の振り返りや定期的な1on1なども実施しているので、安心安全な職場環境があると考えています。

日々やっていることの中には毎朝の体操もあります。15分間の「hacomono体操」の動画を全員で見ながら、身体のコンディションを整えるわけです。普段運動していない人にとってはけっこう大変に感じられると思います。

当社コンディショニングトレーナー中野ジェームズ修一氏考案の「hacomono体操」

ウェルネス産業の未来を、一緒に描きませんか?

私自身はhacomonoのミッションに共感し、一緒に働く人たちの人柄や技術の高さが決め手となり入社を決めました。

オンボーディングの期間には「Missionが達成できた状態」「Visionが実現している状態」を言語化して提出する宿題が出されます。私が入社した時に書いたものを今日は用意してきたので、一部をご紹介したいと思います。

ウェルネスのサービスを享受する人々は運動習慣が当たり前となり、いつでもどこでも(帰省や旅行先でも)便利なデジタルのサービスを体験できることに加え、コンビニやスーパーなどで今よりも充実した健康的な食品(主にプロテインなど!)を購入することができる。

ウェルネス産業で働く人々は、事務作業などをすべてデジタルの機能に任せ、お客さまへの付加価値に集中できるようになる。フィットネスのトレーナーの需要は拡大し、憧れの職業として社会地位が向上する。

社会全体としても予防医療による医療費の削減が行われ、別の領域に予算を割り当てることができるようになるはず。健康寿命が延び、イキイキと笑顔で働く労働人口も増え、未来は明るいと感じられる世の中になっている。

hacomonoはユニコーン企業を本気で目指している会社で、日々精力的に事業拡大を続けています。導入企業数も増え続けているため、エンジニアの役割はますます重要になっています。

今は会社自体が成長フェーズにあり過渡期でもあるため、正直、技術負債の解消などにも取り組んでいかなければならない状況です。

見方を変えれば、プロセスの仕組み化やドキュメント化、マニュアル化が得意な方、多少カオスな状況が大好物という方であれば活躍しやすい環境にあると思っています。

自社サービスを展開する企業のエンジニアとして中長期的に携わりたい方、ミッション達成に向けて社員一丸となって頑張りたい方。そういう方にとってhacomonoはぴったりの会社です。

私個人としては、一緒にクライミング施設を回れる仲間が入ってくれると嬉しいので、同じ趣味を持っているエンジニアの方がいれば、ぜひ一度検討してもらえたらと思います。

ミッションに共感するけれど、自分自身は運動が苦手……という場合も安心してください。

hacomonoは「フィットネス業界」を中心に導入企業を広げてきましたが、目指す未来は「ウェルネス産業」を新次元へ導くこと。心身ともに充実した人を、ひとりでも増やすことに共感する方のエントリーをお待ちしています!


取材協力:株式会社ソレナ


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