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中長期でカルチャーを育む、hacomonoバリュー浸透施策「hvh」のご紹介

hacomonoは2022年3月にシリーズBの資金調達を完了。事業の拡大を見据え、採用活動にも力を入れてきました。また、着実にメンバーが増える中では、組織としての一体感を作り上げるための施策も重要な鍵となります。

そこで注目したのが「企業カルチャーの醸成・浸透」です。hacomonoはこれまでも、理念を中心に据えた経営をするために、社内文化を何より大切にしてきました。

今回は、社内へのバリュー浸透施策としてhacomonoが実施した取り組みを、HR マネージャーの本多が具体例を取り上げつつ、詳しくご紹介します。

※本記事は、HRチームにhacomono note 編集部がインタビューした内容をお届けします。

hacomonoが重視する、理念経営とMVV

HRマネージャー 本多 将大
海外経験が長く、前職のSaaS企業ではセールス、海外事業に従事。2021年4月、hacomonoにマーケティングマネージャーとして入社した後、兼務を経てHRマネージャー専任に。バリュー浸透施策「hvh」の企画・運用などに携わる。

hacomonoは日本の健康課題に、ロングタームで挑戦する企業です。

次世代により良い未来をつなぐため、ミッション・ドリブンの理念経営を行うhacomonoにとって、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)はまさに企業の根幹。メンバーの一人ひとりにも共感が求められます。

その中でも日々大切にしているのが、5つのバリューです。

バリューは行動・考え方の指針であり、日々の業務にも落とし込みやすいものです。半期ごとの人事評価の際にも、その人がバリューをどれだけ体現できているかを定性的な指標で見ています。

hacomono 5つのバリュー(ウェブサイトより引用)

現在のMVVは、資金調達ラウンド「シリーズA」のタイミングでこれからの会社のあり方を見直し、刷新されたものです。従来のものより、よりhacomonoらしいMVVに仕上がったと思います。

会社にとって、ミッション・ビジョン・バリューは仲間と共に船を進めるための羅針盤。さまざまな意思決定がある中で判断の拠り所になるもの。

しかしMVVは「作って終わり」ではなく、社内外に浸透させてこそ意味のあるものとなります。CEOの蓮田も当初からバリューの社内浸透施策を考えており、社内外のプロフェッショナルからアドバイスを受けてはすぐに実行に移していました。

月次の全社ミーティングでは、蓮田がMVVや理念経営に関して発信するといった取り組みを、比較的早いタイミングで始めています。

しかし、トップダウンによるインプットを続けるだけではバリューは浸透しません。

メンバーの一人ひとりが自分の言葉でバリューを語れるようになり、他者に対して「この人はバリューを体現しているな」と気づけるまでに持っていく必要があります。

真にバリューを理解・体現しているレベルにまで引き上げるべく、HRチームを中心にさまざまな施策を検討しました。


バリューを自分ごと化。「hvh」の取り組み紹介

採用チームメンバーで日帰り合宿の記念に。(撮影時のみマスクを外しています)

そこで誕生したのが「hvh(hacomono values hero)」という取り組みです(2021年9月運用開始)。

hvhは毎日のコミュニケーションの中心となるSlackを活用し、「バリューの体現者」および「体現者を見つけた人」の両者を可視化するものです。バリューを自分なりに言語化し、積極的に発見することで、ボトムアップでのバリュー浸透を図りました。

具体的な運用方法は以下の通りです。

1. Slack内に専用チャンネルを作成
まず、社内Slackに全メンバーが投稿可能な「values_hero」というチャンネルを作りました。

2. バリューの体現者を見つけ次第、各メンバーがワークフローを立ち上げる
日々の業務のなかで「この人はバリューを体現している」と感じるメンバーがいた場合、このチャンネル内で「hacomono values hero」というワークフロー(Slack内の自動化された定形プロセス)を立ち上げます。

3. ワークフローに回答、チャンネル内に自動で投稿
ワークフロー内で「誰の行動か」「どんなところが良かったか」「バリューの種類は?」といった設問に回答すると、回答者の名前とともに自動的にSlackチャンネル内に投稿・通知されます。

4. 投稿に対し、返信やスタンプで盛り上げる
投稿を見た人がコメントしたり、スタンプを押したりしてチャンネルを盛り上げます。5つのバリューを表現するスタンプも用意しました。

こちらが実際のSlackの画面。

hvhの導入施策とバリュー浸透の成果

このように仕組み化し運用を開始したhvhですが、立ち上げ時にはいくつかの懸念点がありました。

それぞれ対策を講じ、結果としてうまくhvhを軌道に乗せることができましたのでご紹介します。新たな施策に取り組む際の参考となれば幸いです。

懸念1. 誰も投稿しないのでは?

当然の懸念として、そもそも誰も投稿してくれないのではないか、というものがありました。

そこでCEO蓮田をはじめとした役職者に、運用開始直後の積極的な投稿を依頼。実際、蓮田やHR担当者(2名)は毎日投稿を行いました。

また週次のチームミーティングでも、バリューを振り返るタイミングを作ってもらいました。hvhへの投稿を取り上げたり、お互いに称賛し合ったり、各チームの協力のもとボトムアップでhvhが浸透していきました。

懸念2. 「ありがとう」を伝えるだけになってしまうのでは?

hvhはバリューの浸透を目的としたものですが、ともすれば「ありがとう」を伝えるだけの場になってしまうのでは、という懸念もありました。

懸念1. への対策として蓮田や役職者に積極的な投稿を依頼しましたが、その内容も十分に吟味したうえで投稿し、見本となってもらいました。

また週次の全社ミーティングでは、HRチームがいくつかの投稿を取り上げて紹介することもあります。バリューの体現を再現しやすくするための、事例紹介のイメージです。

このような取り組みも奏功し、hvhは当初の想定以上にうまくワークしています。何よりも、hvhに投稿するという行為自体が、hacomonoのバリューのひとつ「オープン&フェアネス」の行動につながっています。

最近嬉しかったことの一つが、カスタマーサクセスやセールスなどの各部署で、自チームのMVVを作ろうと動き出していること。そもそも会社のMVVに価値を感じなければ、このような行動にもつながらないはずです。

MVVの浸透に終わりはありませんが、さまざまな取り組みや工夫によって、少しずつ社内に浸透してきているのを実感しています。

今後の展望

組織規模や事業フェーズが大きく拡大・変化しているhacomonoにとって、今は大変かつ重要な時期です。私が入社した2021年4月と比べ、社員数も30名から130名に拡大しました。

そのような中で、思想や行動の指針として寄り処となるものがバリューであり、今後の企業成長に欠かせないものだと考えます。

今回ご紹介したhvhは、バリュー浸透の手段の一つでしかありません。

大切なのはhacomonoが目指す理想の企業像に近づくこと。Howの部分にこだわらず、hvhを何らかの形で発展させていければと考えています。

hacomonoのMVVについては採用サイトで詳しくご紹介しています。hacomonoの理念に少しでもご共感いただけた方は、ぜひご覧ください。


取材協力:株式会社ソレナ



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